危険で無駄な巨大公共事業である設楽ダム建設

私は23日(日)はカフェ営業日で参加できず、22日の現地視察と新城のホテルでの交流会に参加した。
現地視察では、日ごろ下から見上げるばかりの現場でしたが、伊奈さんの案内により左岸側山体に登りダム堤体予定上部から建設現場全体を鳥瞰することが出来ました。左岸山体をまじかに視るにつけ堆積礫岩が中心の断層がやたらに目立つ様を見て、また右岸側の脆弱な嶺を視るにつけ、たとえダム堤体をいかに強固に作ろうとも接地する山が極めて頼りなく水圧や風水害、地震などによりダムと山との接地面から崩れるのが予想される現場でありました。また堤体は上流から流れ込む水流と平行に計画されており、水圧は先ず左岸山体にぶつかり堰き止められダム湖を形成することになっている。脆弱な左岸山体はその水圧に耐えられるのか?巨大地震に耐えられるのか?水漏れは起きないのか?
極めて危険な所に建設されようとしていることが実感される現地視察でありました。
新城での交流会は、長崎からみえた「石木川まもり隊」代表の松本美知恵さんを囲み情報交換が出来有意義でした。






奥宮です。先週の日曜日10月23日に開催した「設楽ダム事業の真実!報告会」の報告
です。

もう1週間も経ってしまいました。報告が遅くなり申し訳ありません。

個人的に故石井紘基衆議院議員のご家族とはお付き合いをさせていただいており、彼
の没後20周年記念の式典が参議院会館であり、東京へ行ったりしておりました。



以下報告です。

22日の伊奈さんによる現地視察はダム事務所の見学とは異なりいつもの反対側から現
場を見た、と参加者は感動していました。随分興味深い見学会だったようです。

その日の夕食会は18人の参加。23日の1部、2部とも22~25名の参加者でした。



23日2部の石木川まもり隊代表の松本美智恵さんの報告からは、いろいろ学ぶものが
ありました。(松本さんの報告の様子は後日youtubeで公開します。

石木ダム反対運動は、現地川原13軒の住民と彼らを支える仲間たちによって続けられ
ています。



30年前には座り込みを続ける反対住民を動かすために機動隊も入ったという建設現場
では重機の前に座り込み、団結小屋に集いと闘ってきた今、

じわじわと建設工事が進められ劣勢の中ではありますが元気に建設反対を訴えている
様が伝わって来る報告でした。

今も長崎県庁と佐世保市役所前でスタンディング活動をしておられるそうです。

こういう活動の原動力はどこから来るんだろうかと考えたところ、現場設楽町から離
れているからか私たちの当事者意識の欠如じゃないかと思うに至りました。

愛知県に建設がされている、愛知県民の税金で建てられている、愛知県民の自然が破
壊されているという当事者意識をもつことの必要性に気づかされました。

環境破壊や資源枯渇、税金の無駄遣いという私たちの生活や社会のあり方で最大の被
害を受けるのはまだ発言権も持たない次世代の子どもたちであり

私たち世代の愛知県民が、こんな無駄で危険な事業を許した当事者になってはならな
いと思いました。



とりあえず設楽ダムの現状を訴えるチラシを近々作成し県庁前で撒こう、という決意
表明を会場で主催者代表は致しました。

設楽ダムを建設することが如何に県民の生活を危うくするかを県民に訴えていきま
す。そして大村知事に設楽ダム事業からの撤退を求めていきます。

ぜひみなさん、ご協力をお願いします。



23日1部では

在間弁護団長による控訴審理由の説明が行われました。

原判決は、「人口推計のみをみると、原告らが主張する通り人口の増減だけでなく、
商業施設やリゾート開発、産業の誘致等による社会経済活動によって水需要の動向が
左右されるものである」として人口減少による減少を打ち消し、増加することがある
かのように」判示した。これに対する反論とさらに今年5月に発表された設楽ダム事
業の工期延長(2034年度まで延長)により設楽ダムのダム使用権の必要性が一層失われ
たと結論づけました。

さらに市野和夫設楽ダム地質調査グループ代表は「設楽ダム建設地は、事業者がこれ
まで実施した地質調査によって、大規模岩盤滑り(深層崩壊)の多発地帯であることが
明らかになったこと。脆弱な地盤に巨大ダムを建設すれば、巨大な災害リスクを負う
ことになるばかりか、今後も漏水や地滑り対策に伴い、見積もりを大幅に超える費用
負担になることは目に見えている。

半世紀近くも前に計画され、正当な目的が失われた設楽ダム建設事業に固執するのを
止め、事業を中止すべきであると断言しました。



以上に述べるように住民の生活を困難とし危険にさらすことになる事業であって、決
して豊かにするものではない。いたずらに税金を使い自然を破壊するだけの不当な事
業である設楽ダム事業から大村知事は撤退すべきである、と訴えていきましょう。


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