初秋の幻庵

あの暑い夏が嘘のように、今週に入って秋の気圧配置になってきた。
これまで窓を開け放って寝ていましたが、夕暮れになるともう肌寒く早々と窓を閉めるようになった。油断していると風邪をひいてしまいそうだ。
先日鳳来の茶室「幻庵」へ行ってきた。これまでも何度も当ブログで取り上げてきたコルゲートパイプで出来た茶室である。昨年の森の間伐の後かたずけ、三度目の環境整備の為である。
幻庵に着くと美しく敷き詰められた苔の前庭が訪れた者を異次元の世界に招き入れてくれる。普段無人のこの庵ですがオーナーご家族のご努力もありますが、今は亡きオーナー榎本氏の庭つくりのポリシーの体現なのだと敬服する。
亭主亡き後もこの庵は成長を続けている。益々美しく洗練され、森の中の環境に馴染み溶け込み、存在感を増している。そこが並みの建築と異なるところである。
この「幻庵」この度、世界的な建築団体 DOCOMOMO の名建築選に指定されたと言う。
この幻庵に係わられた総ての人々にとって嬉しい知らせであります。
いずれは朽ち、土に帰っていくのでしょうが、我々人間の命よりは遥かに永く存在し続けるであろうこの建物を命ある限り視続けていきたく改めて思いました。
建物横に残る間伐材を玉切りし片付け、周囲はかなりさっぱりとした。
ご家族と汗まみれの作業でしたが、心地よい疲れと共に帰途につくことができた。

我が家に戻ると西の空は鮮やかな秋の雲が迎えてくれました。


この記事へのコメント
幻庵、
前々から見たいと思ってました。
林道からですが拝見した時、
環境に溶け込んだ、
素敵な建築物と、
感動ものでした。
素敵ですね。
Posted by 愛ちゃん2 at 2010年09月18日 20:00
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