設楽町は、そして愛知県も国交省が問題ないと云っているのだから其れを信頼していると云い丸投げで自ら検証しようとしてこなかった。
そしてここに来て、国交省はダムサイトの周辺の地盤が悪く、その対策の為に大幅な工期の延長と工費の増額が必要だと言い出した。此のごり押しを、無責任を不問に付していていいのか!?
8年の延長と800億の増額を許していていいのか!?
これは国民、県民の税負担の問題である。そして三度目の延長、負担増が無いとは言えない事なんだ!
我々は、国すなわち中部地方整備局に対して、ダム事業の中止をずっと求めてきた。その理由の一つが建設地の地盤が悪いことであった。国は、地盤はダム建設に支障はないとして強引に建設を進めて来たが、ここへ来て、予算の範囲に収まらなくなった、工期も大幅に延びると言い出した。
また、我々は、愛知県知事に対しても、設楽ダム建設地は、1:活断層の疑いの濃い断層がダムサイトを貫いていること、2:直上流左岸の斜面は深層崩壊を起こしつつあること、の二つの理由から、巨大ダムを建設してはならない場所であるので、愛知県として独自に調査を行って今後も推進するのか、止めるのか判断するよう、繰り返し求めてきた。大村知事は国が地盤は大丈夫だと言っているからとして、我々の求めを無視して来た。
今回、国が第二回の基本計画見直しで、主要な理由は地滑り対策を挙げて工期延ばしと当初予算の1.54倍もの増額を示して愛知県に同意を迫ってきたことに、どう対応するのか? 大村知事の責任は重大だと思う。
市野氏より・iPhoneから送信
2022/05/30 16:18、okumiya@xj.commufa.jpのメール:
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総会報告第2弾です。
2日目は市野和夫さんが設楽ダム建設現場の地質について報告されました。
当日は東愛知新聞さんが取材してくださったので、その記事(添付)を下記に掲載します。
なお、当会では愛知県と豊川下流域市町に要請文(回答を求める)を提出することを決めました。
また新聞記事にもあるように問題追及や建設からの撤退などを6月議会に議員によって追及してもらおうと考えます。
地元議員に働きかけるようお願いします。
(東愛知新聞 2022.5.29)
設楽ダム建設に反対する有志『設楽ダムの建設中止を求める会』は28日、設楽町の奥三河総合センターで今年度総会を開いた。
国土交通省中部地方整備局が17日に工期延長と事業費の増加方針を示したことに対し、詳細な内容開示を求めて関連自治体の議会に請願することを決議した。(安藤聡)
17日に豊橋市内であった中部地整局の「ダム事業費等監理委員会」で、工期の8年延長と事業費を800億円増額し総額3200億円とする方針が示された。
地滑り対策に伴う掘削量の増大のほか、現場の働き方改革や物価高などが背景にあるとしている。
総会参加者から「増額するならば、国は費用対効果を説明してほしい」との意見が出たほか、町議の田中邦利氏が「遅延することへの責任は誰が取るのか」と語った。
団体は国交省に説明を求めるほか、各市町の議員を通じて追及する方針。
会の前代表で元愛知大学教授の市野和夫さんは「現場は地質が悪くダム建設には不適切な場所。地すべり対策は、上流部にある深層崩壊の危険個所に施すもので、
膨大な工事になる」と指摘した。
一方、設楽ダム住民訴訟原告団は、県に建設費を負担しないことなどを求めた訴訟が名古屋地裁で棄却され、控訴したことを報告した。
以上