映画「モリのいる場所」を観てきた。

イオンシネマ豊川で映画「モリのいる場所」を上映していると聞き観てきた。
晩年の画家、熊谷守一の一日を沖田修一監督、山崎努・樹木希林扮する守一、秀子夫妻の自宅(東京都豊島区)での日常を描いたものである。
私が熊谷守一を知ったのは、京都伏見で黒田辰秋師に木漆工芸を学んでいた頃、1977年2月先生と熊谷守一氏との二人展が東京銀座吉井画廊で行はれたことによる。その準備に係わる中、画家・熊谷守一の存在を知りその自然体の生きざま、仕事に衝撃を受けた。こんな人が東京の真ん中で自宅の庭の草木に囲まれ暮らし制作していることに驚きを覚えた。当時黒田氏は73歳、熊谷氏は97歳、お二人が対面すると黒田先生が随分若く感じられたのを思い出す。この年に守一氏は亡くなっているので生前最後の作品展だったのかもしれない。
今回の映画で熊谷家の自宅での暮らしぶりに触れられるかと楽しみに出かけた。
現在その自宅は「熊谷守一記念館」となり当時の風情は留めていないであろうから、この映画でどこまで守一の居場所が表現されているのか、どこまでご夫妻の人間が表現されているか、興味深く観ることが出来、忘れ物を手にした気分でした。




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